オーストリア、ハンガリーなどに分布する球根植物です。日本の気候では4月~5月に開花し、秋植え球根として扱いますが、原産地では主に夏に開花します。花がスズラン、葉っぱがスイセンに似ているところから、スズランズイセンとも呼ばれます。
地際から花茎を1~数本伸ばして、その先端に数輪の花を咲かせます。径1.5cmほどで釣り鐘状、白色で花びら は6枚、それぞれの花びらの先端には緑色の斑点が入ります。葉は幅約1.5cm、長さ約45cmのひも状で地際から4~5枚ほど伸ばします。初夏には葉っ ぱが枯れて、秋まで休眠に入ります。球根の大きさは径3cm~5cmです。
属名のレウコユムは「白いスミレ」と言う意味で、花が白色でスミレに似た芳香を放つことに由来します。種小名のアエスティウムは「夏の」の意で、開花時期から来ています。